2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【ヒットチャート検閲と催涙ガスと】ポーランドは再び過去の暗い時代に戻っている。小生が聞き語りや映像、本でしか知らない社会主義時代の人権抑圧が行われている。

ワルシャワ王宮前、2020年5月17日(日)、午後12時30分頃撮影。土曜のデモが行われタ王宮前も一見すると平静を取り戻している 王宮から約1キロ離れた国家保安局 (BBN) 前、その周辺の道路では本日(17日)も行われる可能性があるデモに備えて鎮圧部隊が待機…

【トルコリラとポーランドズロチ】トルコの通貨リラ安が止まらず、1ドル7リラを切っている。ブラジル、南ア、ロシアなど新興国通貨はどれも弱含んでいる。ポーランドズロチ (PLN) も例外ではなく、今年1月の1ドル3.7ズロチから直近では4.2ズロチにまで10%以上も落ちている。

ワルシャワ南東150キロにあるヴィスワ川沿いの観光地、カジミェシュ・ドル二ィ (Kazimierz Dolny)。5月10日撮影(本文とは関係ありません) トルコリラ (TRL) に関しては歴史的な落ち幅が尋常ではなく、2011年から現在までにその価値は1/5となった。この間、…

【バルチックパイプ】4月30日、ノルウェーの多陸棚で産出する天然ガスをデンマークの海底を伝いポーランドまで届けるバルチックパイプ(Baltic Pipe)の建設契約の調印式が行われた。パイプラインを建設するのは、イタリアの半国営ガス石油会社のEni社(F1レースのアジップオイル供給元として知られている)傘下のエンジニアリング大手Saipem社 (Società Anonima Italiana Perforazioni e Montaggi) であり、パイプライン総工費は2.8億ユーロ(320億円強)。

ワルシャワ北部ジェラニィ地区にあるPGNiG社(ポーランド石油ガス採掘会社)が所有する発熱・発電所。1952-1956年にかけて当時のソ連の技術で建設された。瀝青炭を主燃料としているが、2020年末までに天然ガス発電棟が建設される予定で、発電量は1.7テラワッ…

【コロナ禍とポーランドの有給休暇】ポーランドでは勤務期間に応じて年間20日間ないし26日間の有給を取得する事が労働法典で義務付けらている。コロナにより在宅勤務(praca zdalna: プラーツァ・ズダルナ)が導入されてから、在宅なのに有給を消化する事が推奨されている。

ポーランドでは5月1日は「労働節」の休日で、社会主義時代に制定され、なぜか現在まで残っているほぼ唯一の休日となっている。一度に二人までか、社会的距離を保っている場合には、観光も可能であるが、飲食店は軒並み閉まり(テークアウトのみ)、ホテル…