2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

好調な経済発展を続けるポーランドにあって、現政権与党によるユーロ懐疑論(ユーロスケプティシズム)が、その将来に暗雲を投げかけつつある。そもそも、将来のユーロ導入は、ポーランドのEU加盟条件の一つに含まれていたのだが、ここに来て、カチンスキ大統領はユーロ導入にあたって国民投票の実施を示唆し、さらに、スワヴォミル・スクシペク新中銀総裁も今年2月、ユーロ導入は2013年以後となると発言するなど、政権によるユーロ懐疑論がエスカレート化の兆しを見せている。

さて、ユーロ導入を遅らせることによるデメリットとして、2月9日付けのガゼタ・ヴィボルチャ紙は、①(ポーランド通貨ズウォティ高が進行することにより)ポーランドがEUから受け取る補助金がズウォティ換算で目減りしてしまうこと、②ユーロ導入国で構成さ…

不思議の国ベラルーシで露ガスプロム社との協議の結果、ガス価格が2倍近くに引き上げ(1000㎥あたり46.68ドルから100ドルへ)されてからひと月近くが経った。今回の措置により、ベラルーシ経済への直接的な影響はどれほどあるのだろうか? CIAワールドファクトブックによれば、2004年に同国は推計で162億2000万㎥のガスを輸入していた。この数字を元に計算すると、ベラルーシにはガス価格の上昇に伴って、年間8億6500万ドルの追加支払いが今年から生じることになる。

ただし、ガスプロム社との同意の中には、同国の欧州向け天然ガスパイプライン運営会社であるビェルトランスガス(Bieltransgaz)社の発行済み株式の50%をガスプロム社が今後4年間で購入するという条項が含まれている。ビェルトランスガス社の株式の50…

今ワルシャワでは、来週2月7日(水曜)にワルシャワ中央駅となりにオープン予定の大型ショッピングモール、「ズウォティ・タラスィ」(黄金のテラスの意味)の話題で持ちきりだ。同プロジェクトは、総工費15億ズウォティ(600億円)とも言われ、総床面積22万5000平方メートル(うち、オフィス部分が4万5000㎡、地下部分の面積が8万6000㎡)、地上7階建て、地下4階建て(うち、地下駐車場が2階分を占め、1万6000台収容可能)の超巨大プロジェクト(施主はオランダ系のING Real Estate)だ。

ただ、自分自身は、2月2日付けのガゼタ・ヴィボルチャ紙の記事を読んで意気消沈してしまった。 記事の伝えるところによると、同ショッピングモールには、ポーランド初の出店となるブランドとして、化粧品・アクセサリーのクレール、ボディ・ショップ、化粧…