2020-01-01から1年間の記事一覧
先週日曜の大統領選挙、この日は、連日、鉄砲水のような雨が降るポーランドの6月らしからぬ日々にあって久方ぶりの晴天に恵まれた。 投票率も64.3%に達し、国民の大きな関心を集めた今回の選挙だったが、選挙の隠れた争点は、アメリカとユダヤだった。 筆者…
ワルシャワ王宮前、2020年5月17日(日)、午後12時30分頃撮影。土曜のデモが行われタ王宮前も一見すると平静を取り戻している 王宮から約1キロ離れた国家保安局 (BBN) 前、その周辺の道路では本日(17日)も行われる可能性があるデモに備えて鎮圧部隊が待機…
ワルシャワ南東150キロにあるヴィスワ川沿いの観光地、カジミェシュ・ドル二ィ (Kazimierz Dolny)。5月10日撮影(本文とは関係ありません) トルコリラ (TRL) に関しては歴史的な落ち幅が尋常ではなく、2011年から現在までにその価値は1/5となった。この間、…
ワルシャワ北部ジェラニィ地区にあるPGNiG社(ポーランド石油ガス採掘会社)が所有する発熱・発電所。1952-1956年にかけて当時のソ連の技術で建設された。瀝青炭を主燃料としているが、2020年末までに天然ガス発電棟が建設される予定で、発電量は1.7テラワッ…
ポーランドでは5月1日は「労働節」の休日で、社会主義時代に制定され、なぜか現在まで残っているほぼ唯一の休日となっている。一度に二人までか、社会的距離を保っている場合には、観光も可能であるが、飲食店は軒並み閉まり(テークアウトのみ)、ホテル…
ワルシャワ市のモコトゥフ区は緑豊かな住宅地で都心にも近い そんな住宅地(社会主義時代に建設された大型マンション)の一部にいきなり、検察局(左側)と区役所の一部庁舎(右側)がある。検察局に用があって初めて行くと、大概ビックリするだろう 4月27日…
ロシアにとってシベリア開発は帝政時代から続く超長期プロジェクトである。ポーランドで発行されているポーランド人向けのロシア語教科書にも、シベリア鉄道の話題が誇らしげに掲載されている 現在、ロシアの天然ガス輸出全体の15%弱を担っていると考えられ…
これが今回の法案である。法案は「第8次ポーランド共和国下院」に向けて出されており、中絶禁止条件の厳格化法案には文書番号2146番が、性教育禁止法案には文書番号3751が振られている。法案の末尾には必ず理由書が添えられており、これを読むと法律案者の意…
「法のインフレ」という言葉を筆者が知ったのは、2005年に岡山大学の田口雅弘教授が『ポーランド体制転換論』を上梓した時だった。 当時、ポーランド政府奨学生としてワルシャワ経済大学への「就職」(形式上は講師見習いとなり、教授が利用する特別食堂にも…
本ブログを執筆している月曜(9日)時点でポーランドでのコロナウイルス感染者数は16名、本日から、ポーランドードイツ国境、ポーランドーチェコ国境では越境者の全員に健康チェックが行われ、数日後には、国際列車の乗客全員が体温チェックの対象となると言…
ブレグジットの影響もあり、ポーランドが受け取る予定のEU結束基金は25%カットとなる。そもそも結束基金とは何だろうか。もともとは、豊かな北欧諸国(ドイツ、英国も含む)が貧しい南欧諸国(スペイン、イタリア、ギリシャなど)の経済発展を促し、経済格…
昔から「ドイツが風邪をひくと、ポーランドは肺炎になる」と言われ、それだけ、ポーランドは歴史的にドイツ経済への依存が強く、また、ドイツの影響をもろに受けてきた。 ポーランド人は若者を中心として英語の話者が多いが、それは、何か事があれば、国を捨…
不思議な映画だ。 冒頭で、「この映画は誰かの自伝に基づいたものではない」と字幕が出る。 なので、主人王の名前は「T氏」とだけ明かされ、彼は保安局(スターリン時代に機能していた反革命罪を追求する機関、略称はウーベー)に呼び出されてもPan T (Mr. T…