2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ワルシャワの中心街、イェロゾリムスキェ通りに大きく掲げられたティーポットから勢いよくほとばしるジャスミン茶の広告が先日、静かに引き降ろされた。今年3月に新規に開設されたLOTポーランド航空によるワルシャワ−ペキン便の就航を祝う壁面広告が外されたのは、他でもない同路線の閉鎖(6月6日に最終便がワルシャワを飛び立つ)によるものである。

このところポーランドでは、建設現場を中心に不足する労働力不足を補うために中国から期限付きの特別団体ビザで大量の単純労働者を入れる動きが活発化するなど、中国との関係強化に官民挙げての取り組みが行われている。中国からの単純労働者の移送後には、…

2012年にポーランド・ウクライナ共催で行われるサッカー・ユーロカップまでに906キロの高速道路を建設し、総延長キロを1605キロとするというのが現政権グラバルチク建設相の構想であるが、ポリティカ誌(2008年5月3日号)は特集記事で2012年までには200−300キロの高速道路建設が限界、ポーランド全土の高速道路網建設が終了するのは2020−2030年になるとの大胆な見方を示した。

ポーランドの高速道路で重要なものは3本あって、北の輸出港グダニスクからトルン、ウッジ、南部のカトヴィツェを経由しチェコ国境まで南北を結ぶA1線、首都ワルシャワ西に伸びて行き、ウッジ、ポズナンを経由してドイツ国境まで抜けるA2線、南部の要衝を結…