2005-12-30から1日間の記事一覧

2006年度の予算案は、マルチンキェヴィチ政権案では、歳入が1942億ズウォティ(約7兆3796億円)、歳出が2247億ズウォティ(約8兆5386億円)であり、財政赤字額は305億ズウォティ(約1兆1590億円)、財政赤字の対GDP比は、−3.8%(EU予測)、−4.0%(OECD予測)と見積もられている(出所: 世銀2005年10月末)。

そもそも、政権発足時には、財政赤字額を「300億ズウォティ」に抑えるとの公約があっただけに、LPR案で示された15億ズウォティ弱の追加的な財政負担を行うことは非常に厳しい情勢となっている。

昨日、国会で「家族給付金法改正法」(Zmiany w ustawie o swiadczeniach rodzinnych)が採択された。改正のポイントは、新生児出産時の出産祝い金の大幅増額であった。ポーランドでは、出産祝い金のことを比ゆ的に「赤ちゃんの前掛け: becikowe」と呼んでおり、新聞の見出しにもこの単語が頻出している。

ポーランドでも少子化は深刻な問題となっており、出生率は、2004年には、全体で1.227%(都市部では1.124%、農村部では1.400%)となっている。これは、2005年度の日本の出生率速報値1.26±%よりも低く、深刻な数字である。 事…