今日は、寮の近くにあるヴォルスキ墓地、ワルシャワ蜂起犠牲者墓地、ヴォルスキロシア正教墓地と墓地を三箇所回った。写真にあるPとWを組み合わせた文字は、ポルスカ・ヴォルノシチ(自由ポーランド)という単語の頭文字から来ており、ワルシャワ蜂起のシンボルだった。墓地の解説文に拠れば、戦後の1946−47年に掛けて大規模なエクスホヴァニェ(遺体発掘)が市内で行われ、その際に収容された遺体がこの地に眠っているという。無数に点された蝋燭の中を歩くと、この国がかつて支払った代償の大きさが改めて胸にずんとのしかかってくる。

czarnykint2005-11-02

ロシア正教墓地では、教会でミサが行われていた。いつも思うことだが、僧侶の衣装といい、宗教歌といい、正教のほうがカトリックのそれよりも効果的な演出を行っているように感じる。それは、かつてのビザンチン帝国の栄光を今に伝えているようでもあり、また、中世以前の西欧文明の貧弱さを今に語っているようでもある。