昨日、遅くにバイト先から寮に戻ると、デイトレーダー業で生計を立ている友人が何やら気色ばんでいる。

訊くと、先月初旬に一緒に買った『ポーランド精銅』(KGHM)について怪情報が新聞に出ている、売りだ、と言う。"KGHM -Akcje najdrozsze w historii" (「ポーランド精銅の株価は過去最高を記録」)と題された記事に目を通してみると、同社株の魅力をたっぷり紹介した後に、「CA-IB*によれば、ポーランド携帯電話オペレータ3番手のPlus GSMの親会社であるPolkomtel社の発行済み株式19.6%を保有しているデンマークの携帯オペレータ大手のTDC社が、自社の保有株を売却する意向である。これを受けて、Polkomtel社の株を保有しているKGHM社は株式の優先購入権を行使する模様である。KGHM社が、Polkomtel社株の値上がりを待って、これを売却するとすれば、かなりの利益を手にすることになるだろう。」という一節がある。
素人目には、何が問題であるのかさっぱり分からない。
友人に拠れば、「これで、KGHM社の経営陣が約束していた高配当がチャラになる可能性が高まった。そうなると、配当金を目当てにしていた一部投資家からの売り注文がどっと出る。相場は崩れるよ」という。大体、こんなベタボメ記事が出るときには、何かウラがあることが多いとも。
なるほど、そういう見方もあるのかと思い、今回は、彼の勧告に従って、今朝一番でKGHM株を全て売却した。一株48.50ズウォティ(1700円)で購入し、同60.60ズウォティ(2120円)で売却、20%ほどの利益を得た。
まだまだ、友人に頼りっぱなしの株式投資だが、次はポーランド通信社(TPSA)社の株を買おうかなどと話している。全く、金儲けの話というものは尽きないものである。