今日は久々の休日を楽しむべく、近くにあるガレリア・モコトフの映画館へ。ユナイテッド93を見るつもりが、アルモドヴァル監督最新作のヴォルヴェールという映画がやっていたのでそっちの方へ。

映画の色のことは良く分からないけれど、この作品は、わざと昔風のカラー映像となっていて(イタリア映画、「誓いの休暇」とか「太陽がいっぱい」を思い起こさせるような)、まあ、自分は気に入りました。

主人公のシングルマザーを演じるのはペネロペ・クルス、もちろん、全編スペイン語。3代にまたがる女の物語と言ってしまえば、ありふれた設定だけれども、クルスの女としての力強さが前面に押し出されていて圧倒されます。

スペインの土から生まれた女らしく、泣くときも真っ直ぐに前を見据えながら歩き続ける。
急遽、レストランを経営することになっても、彼女は自分で市場に買い物に行って、ジャガイモとトマトを合わせて20キロくらい買って、帰り道、手押し車を押しながら、路上で会った近所の顔見知りオバチャンをその場で店員としてリクルート、数時間後には店を開けてしまう。

やっぱり、いざとなったときには、男は弱い。ご託ばかり並べて空回りしているか、玉砕だとか悪の枢軸だとか騒ぎ立てて、気の狂った方向にのめり込むのがオチ。

周りを見渡してみても、社会の変化のスピードが速い現代にあっては、男性よりも女性の方が、早く新しい環境に溶け込んでいくような気がします。