文化
今日見てきたのは、『幸せ』(Stesti:シテェースティー)というタイトルの2005年チェコ映画。 映画の舞台はうらぶれたチェコの地方工業都市、その町に生きる貧しい男女のささやかな愛の物語である。Monika (Tatiana Vilhelmová), Toník (Pavel Liška) a …
バベルは、グローバリゼーションとは何かを考えさせる映画だった。モロッコの片田舎、東京、サンティアゴ、米墨国境地帯の砂漠、4つの全く接点を持たなかったはずの土地が不思議な運命で結び付けられていく。 そこにあるのは、現代のバベルの塔に住む人間の…
とにかく、ここのご主人との会話が面白い。いりこ出汁の風味がよく出たカルビチゲを戴きながら、この枯れた風味というかうま味をポーランド人に理解させるのは難しいでしょうねぇ、などと話しているうちに次々とビールが運ばれてきて、だんだんと座も盛り上…
映画の色のことは良く分からないけれど、この作品は、わざと昔風のカラー映像となっていて(イタリア映画、「誓いの休暇」とか「太陽がいっぱい」を思い起こさせるような)、まあ、自分は気に入りました。 主人公のシングルマザーを演じるのはペネロペ・クル…
映画で見てはじめて知ったのですが、アイルランドがウェールズやコーンウォールを侵略していた!!!時代があったのですね! 英国史は盲点でした。 印象的だったのは、イゾルデも含めてアイルランド王国側の人間は金髪で、トリスタンも含めて、ウェールズや…
細かい筋を忘れてしまったので、ネットで検索してみました。 すると、以下のような波瀾に満ちた小説だったのです。++++++++++++++++++++++++++++帝政ロシア支配最末期のアゼルバイジャンはバクー油田地帯、地方の小貴族であるバ…
今日は在ポーランド西班牙人が呼ばれています。 スペインでは、地域によって独自の文化があります。 例えば、時計。 カタルーニャ人は、時間を見るために腕時計をしています。 アンダルシア人は、他人に見せびらかすために腕時計をしています。 バスク人は、…
監督は、目下、第二次大戦中に2万5000人のポーランド人将校・エリートがNKVD(内務人民委員会=KGBの前身)によって虐殺された事件、「カティンの森事件」についての映画を製作中だそうです。 今日、アンジェイ・ワイダ(ヴァイダ)監督が80歳…
ある日、狼が友人の熊を家に招待することになりました。 早速、熊の大好物のウサギを生け捕りにしました。 さあ、料理の開始です。ところが、ガスこんろのスイッチを入れるとガスがありません。そこで、かまどの火を焚こうとすると、今度は石炭がありません…
文化レベルとして見たときのワルシャワとトーキョーの違いは何かということを考えてみた。 演劇、芸術活動(アングラも含めて)という観点からは、恐らく、ワルシャワとトーキョーのレベルは差して変わらない。 ただし、決定的にトーキョーが優位に立つのは…
知人宅を訪ねて、ワルシャワから南西に350キロ弱、旧ドイツ領のOpole(オポーレ)を訪ねた(行きの電車では4時間半、112ズウォティかかったところ、帰りのバスでは6時間、38ズウォティで済んだ)。 クリスマスイブ(ヴィギリア)の夜、午後6時、…
この週末はほとんど何もしなかった。ただ唯一したことと言えば、件のユダヤ劇場に行って、念願の『屋根の上のバイオリン弾き』(Skrzypek na dachu / Fiddler on the roof)を見に行ったことだろう。久しぶりにお芝居らしい芝居を見て、大いに溜飲が下がった…
政治経済情勢の分析も、ひとまずはお預けである。さて、人間、面白いもので、時間に追われれば追われるほど、ひと時でも芸術に触れたくなる。土曜日は、朝早くから"Les administrations publiques en Europe -l'etat present et les defis de l'avenir"と題…
11月14日(月)に帰国してから3週間、実家にいたことになる。この間、東京に一泊、横浜に一泊、東京に日帰り、茨城北部を日帰り旅行したほかは、ほとんど実家にいて、完璧なニート生活に浸っていた。 最初の一週間は、なんと無しに過ぎ、二週目には、ワ…
ところが、自分が外国暮らしを始めてみて、やはり思い出されたのは、蕎麦の香りだったのである。 香りを通じて、過去の記憶が鮮やかに思い出されるということは良くある。昔、寄り添っていた異性がつけていた香水の香りをふと嗅いだとき、過去の思い出がフラ…
ウォッカ無しにはできない作業。それでも、ストレスが溜まる。 昨日は、ひととき、作業を離れて、市中心部にあるフォクサル通り(ul. Foksal)という短い通りを訪れた。 お目当ては、通り沿いにあるフォクサル・ギャラリーで開かれているドイツ人写真家の個展…
最後の場面で、司祭が、「悪魔を見たものは、その影から一生逃れることは出来ない」と語るのに対して、彼女が、「私は結局、悪魔と遭遇したのか分からなかった」と答えるのは印象的だ。 私は、カトリックについての知識はほとんどないが、バチカンは、現在も…
ポーランドはカトリック、したがって遺体は土葬。日本みたいに「○○家の墓」というのは稀にしかなく、基本的には、墓ひとつに一人の亡骸が埋まっている。そうなると墓参りも大変。いくつもの墓場を車で移動することになる。ハロウィーンが土、日、月、火の四…