2006-08-07から1日間の記事一覧

社会党は、もともと、親ユシュチェンコだったが、モロス党首が最高会議議長の座を射止めることが出来なかったことから、次第に大統領サイドとの反発を強め、ヤヌコヴィチ陣営に付くこととなった。その際、社会党の口座には、地域党関係者から2億5000万ドル相当の送金があったとキエフでは囁かれているという(ポリティカ誌7月26日号)。

ただし、同誌は、ウクライナのNATO加盟に関しては否定的な見方をしている。ひとつには、クリミア等でとりわけ反NATO感情が強いこと、また、NATO側でも、共産党を含む現連立政権を受け入れる準備は無いことが根拠として挙げられている。 ウクライナは軍事面で…

8月3日、ウクライナのユシュチェンコ大統領は、今年3月の総選挙で得票率32%を獲得し、議会第一党となっていた地域党(パルティア・レギオノフ)のヤヌコヴィチ党首を首相に指名した。新内閣には、親ロシア派(地域党、共産党、社会党)、親西欧派(われらウクライナ=ユシュチェンコ大統領の政党)が共存し、ティモシェンコ元首相の率いる「ティモシェンコ連合」は唯一の野党となった*。

この連立内閣、地域党(親ロ派)のシンボルカラーがブルーであり、われらウクライナ(親西欧派)のシンボルカラーがオレンジであることから、「ブルー・オレンジ連立」の異名を取っている。 ヤヌコヴィチの首相就任によって、総選挙以来、4ヶ月間続いていた…